大橋ピアノ OHHASHI 125 濃い木目の外装修理

オオハシの125の外装修理の前後の様子を画像でご紹介します。

「図面ができると、音が聞こえる」という天才肌のピアノ職人”大橋幡岩”が作ったメーカーのピアノということで、音の表現力には定評があり、メーカー自体は残念ながら無くなってしまいましたが現在もなお根強いファンを持つブランドのピアノです。

今回お預かりしたピアノは、お客様ご自身も「黒」だとばかり思っていらっしゃったほど濃い木目のピアノです。
黒ならば補修して塗りつぶしでOKなのですが、木目を残して補修〜再着色ということで、塗装下地からのやり直しとなりました。

まずは、全体像のビフォー/アフターです。

ohhashi125-before01
(Before)

ohhashi125-after01
(After)
写真で見ても黒に見えるくらい濃い木目です。

全体的に擦り傷、打ち傷が多く、加えて着色層の色褪せとコーティング層の劣化による白濁や変質があります。 表面の補修や磨き直しではきれいにならないので、現在の塗装を一度剥離して、補修〜着色〜上塗りする必要があります。

ohhashi125-before1

(↓塗膜を剥離しているところ)
ohhashi125-before2

各部のパネルについて、塗膜剝離〜傷補修〜着色〜下塗り〜下地調整〜上塗り〜磨き仕上げの工程を施し、組み立てます。

ohhashi125-before02
(Before)

ohhashi125-after02
(After)

このピアノには象牙の鍵盤が奢られていましたが、黄色く変色して上面も凹んでいたので、薬品とサンディング〜磨きで漂白・整形し直します。
ohhashi125-before03
(Before)

ohhashi125-after03
(After)

ここにきて、やっとで木目だということが分かる写真が出てきました(笑)
ohhashi125-after1

作業の内容のご紹介は端折っていますが、ねじ1本までチェックしながら作業を進めています。
ohhashi125-before3

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