ピアノの掃除用洗剤

工房の作業にもよく使っているピアノ掃除用の洗剤をご紹介します。

通常は毛バタキやピアノ用のお手入れセットなどで掃除して下さい。

(それ以前にまず、ピアノを弾く時はきれいな手で!)

汚れがひどいとき、長年使っていなくて全体が曇っているときなど、ピアノ用のお手入れセットでは汚れが伸びて広がるだけで全然きれいにならないというときにはぬるま湯を固く絞った柔らかいタオルなどで拭いてみて、それでもダメならご紹介する市販の洗剤を使ってみて下さい。

工房では日常的にピアノ内部も含めて各場所をきれいに掃除するので、使えそうな洗剤はけっこういろいろな種類を試してみています。似た様な洗剤は各社から出ていますが、たとえば家庭用の一般的な洗剤(マジッ○リンなど)だと強過ぎて塗装の表面を傷めてしまう場合などもあります。かといって、よくいわれる食器用の中性洗剤などではほとんど効果がなかったり、洗剤自体がなかなか取れなかったりします。工房で試す時はその後で磨き直したり最悪の場合には再塗装などが可能なのでいろいろな種類の洗剤を試すことが出来ますが、ご家庭ではリスクが大きいと思います。

いろいろ試した中でベストだったのがこちらの洗剤です。

ピアノに使える洗剤

「ウエキ スーパーオレンジ」という商品だそうです。ボトルに年季が入るほど使っています(笑)
詰め替え用のパックの在庫も欠かせず、最近は大きなお徳用サイズのものを買っています。

バケツに半分ほどの水に対して5〜6回ほどスプレーして、薄くのばしたものを使っています。とくに汚れのひどい部分などには原液のままタオルに染み込ませたものを使うこともありますが、塗装が傷むというようなことは今までには経験がありません。

ピアノの拭き掃除

ピアノの塗装面だけではなく、本当に各部位に使用することが出来ます。

ピアノ用洗剤

ちなみに、家の台所周りやフローリングなどにも使っても同様に便利さを実感出来ます。

スーパーオレンジでフローリングを拭く

ピアノの椅子の座面のビニール・レザーなどを掃除する時は、靴洗い用の柄付きのブラシや歯ブラシなどを使うとシワの中まで本当にきれいになります。

強力に汚れを落とし、かつ、塗装などを傷めない洗剤として本当にオールマイティーに何にでも使えるので、仕事にとどまらず普段の掃除から大掃除まで家中これ1本で掃除をしています。


ピアノに使う場合の注意点としては、下記の様なことが思い浮かびます。

・洗剤自体が残らない様にタオルは出来るだけ固く絞って下さい。拭き跡が出る様な場合には別の乾いた柔らかいタオルなどで跡が取れるまで二度拭きして下さい。原液を使用する時はとくに。

・洗剤無しで水を絞ったタオルで拭いたときにタオルが黒くなるような場合は塗装そのものが劣化している可能性がありますので、劣化した塗装がまるごと剥げてしまう可能性があります。その様な場合、きれいにするにはいずれにせよ再研磨(クリーニング)あるいは再塗装が必要です。

・つやのない木目仕上げやつや消し塗装の場合、擦ると艶が出たり傷が付いたりしますので、タオルに染み込ませた洗剤を上からポンポンと軽く叩いて汚れを浮かせてサッと軽く拭き取る様なイメージで掃除して下さい。(木目のピアノの場合はモデルによって表面に施されている塗装の品質のばらつきが大きく、極端に劣化しやすいものもありますのでとくに注意が必要です。まず目立たない場所で試してみるなどの方法をお薦めします。)

・天然成分で手肌には優しい商品らしいですが、肌が弱い方は手袋などをされることをお薦めします。

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