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KL11-KF 純白鏡面/クロームメッキ仕様

今回は、当工房のメイン業務であるにも関わらずご紹介の少ない(笑)リメイクピアノのご紹介です。

当工房でももっとも人気のある猫足コンソールタイプのピアノですが、今回はお客様のおうちのインテリアに合わせて、塗装を鏡面つや出し仕上げ+金属部品をゴールド→シルバーへの変更というめずらしい仕上げにしましたのでご紹介します。

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元々この機種に施されている塗装はセミ・オープン・ポアといって、木の質感をある程度残したままの表現するために、木の表面の導管(木が水を吸い上げる細い管)を埋めずに仕上げされています。

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鏡面つや出しに仕上げる場合は、一度その導管を埋めてしまってから上塗りの塗料を吹き付け、その後鏡面に研磨します。

また、ペダルなどのピアノの外観にある金属部品は、この機種の場合アンティーク感を出すために真鍮製のパーツの上から燻した様な風合いの塗装が施されています。

木目からホワイトやピンクに塗り替える場合には、一度その塗装を剥離して磨き直すと真鍮の金色の鏡面仕上げになるのですが、今回はインテリアに合わせてゴールドではなくシルバーでというご要望でしたので、真鍮の上から装飾メッキを施すことになりました。

外装の金属部品は、目立つところではペダルや鍵盤蓋のヒンジなどがありますが、実は細かい部分まで見ると意外と数は多いのですが、全体の質感を保つためにはやはりすべて統一した方がよいので、細かい部分までメッキを施してあります。

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加工前のペダル

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メッキしたペダル

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組み上がるとこうなります。

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目立つ部品としては、鍵盤蓋のヒンジや飾りつまみも。

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譜面台を支える小さな部品もぬかりなく。

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猫脚の先端のキャスター。

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少しだけ見える鍵盤押さえのヒンジ。

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屋根を支える支柱もこのタイプのチャームポイントです。

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外から見るとこれだけの部品も・・・

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部品全体ではこれだけになります。

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イスの脚の先端の飾り部品も、ペダルやキャスターとの統一感で大切なアクセントになります。