タグ別アーカイブ: ポリエステル

ピアノの外装修理(小さな欠け傷)

ピアノの外装修理のうち、小さな欠け傷の補修作業をご紹介します。

ピアノに塗ってある塗料は数種類ありますが、今回はポリエステル塗料で塗装してあるピアノの場合です。

今回は、アップライトピアノの鍵盤蓋についた数ミリの欠け傷の補修の様子をご紹介します。

鍵盤蓋は比較的擦り傷や打ち傷が多い部分ですが、このピアノの場合はちょうど段差の角の部分が欠けています。

もう少しアップで。

まずは、傷のついた塗装の周辺部分を面取りして、新しい塗料が馴染みやすくします。

補修の材料は、純正のポリエステル補修キットを使います。
主材、硬化剤、促進剤の3液と溶剤、混ぜ合わせるためのシートとガラス棒です。
補修には少量しか必要ありませんが、硬化剤/促進剤は主材に対して100:1とか2とかの割合なので、自分の場合は1000分の1まで量れる携帯用のデジタルスケールを使っています。
分量がアバウトだったり、かき混ぜる途中で空気が入ったりすると、補修跡がバレバレな残念な感じになります。

清掃・脱脂して、補修材を塗布します。
後に削って面を出すので、少し山盛りにしておきます。

もう少しアップで。

補修材が硬化した後、荒い番手〜細かい番手の順に数段階に分けてサンディングします。
この作業で仕上がるの形状が決まるので、慎重に作業します。

#2000くらいまでペーパーがけしたら、コンパウンドでさらに細かく磨いて仕上げます。

※この様な補修作業は、ピアノが置いてある場所まで出かけて出張修理することも可能です。